2017年01月29日

清野とおる「東京都北区赤羽」が面白すぎた

たまには小説、というより「文章」を読もうと思いました。

最近ますます文字を追うのが苦手になっているのは、すっかり「ドラマ脳」または「マンガ脳」になっちゃって、長文読解能力が退化しまくったに違いないと思われるので、3年前にブクオフで買ったのに100行弱しか読めてない分厚い文庫「永遠の0」を書棚から取り、通勤電車で絶対読み切ろうと決意してバッグに入れたのが4ヶ月前のことでした。本にはさんだしおりの位置は今も微動だにしていませんが読む意欲はあるんです。毎日他のことを優先してしまうだけなのです。


TSUTAYAにて、清野とおる先生(小説家は呼び捨てにできるのに漫画家には敬称をつけてしまう。どういう心理だろ?)のマンガ「東京都北区赤羽」を見かけたのは、おとといのことでした。

私は「半径3メートルのカオス」というカリスマなブログマンガを描いてらっしゃるカマタミワさんの大ファンでして、著書も拝読しています。

ひとりぐらしも神レベル (メディアファクトリーのコミックエッセイ) -
ひとりぐらしも神レベル (メディアファクトリーのコミックエッセイ) -
これは最新刊ですね。面白かったです。


そのカマタさんが清野さんのマンガの大ファンらしく、卓越したギャグセンスのカマタさんがファンなくらいだから相当ぶっとんでるんだろうなァ清野さんはと思いながらも、買うまでには至らなかったのです。ほら絵柄が、なんか普段手に取るような感じの範囲外だったので。
しかしながらTSUTAYAで見かけたのも何かの縁、速攻5冊レンタルしました。

増補改訂版 東京都北区赤羽 : 1 (アクションコミックス) -
増補改訂版 東京都北区赤羽 : 1 (アクションコミックス) -


もっと早く読めばよかった〜〜!!


うまい棒(コンポタ味)を齧る手が止まるくらいの衝撃でした。


面白い以上に面白いッ!!


ちなみにTSUTAYAで借りたのは、「東京都北区赤羽」1巻と、その続編である「ウヒョッ! 東京都北区赤羽」1〜4巻です。歯抜けな借り方をしたのは「東京都北区赤羽」の2巻以降がレンタル中だったせいです。

長年赤羽に住む清野さんと赤羽という土地に棲みついた人々との交流を描いたエッセイコミック、なのですが、全部嘘偽りなしの実話っていうのが驚き!!
出てくる人出てくる人全員常識はずれというか、変人か変態なんだけど、赤羽ってそういうとこ!?

いや・・この人たちは一見魑魅魍魎だけれども、実はむしろいたって普通なのか・・・? 
私が思っている普通は、実は普通の大海のなかの一滴だったのか・・・? 
ページをめくるごとに己の狭い世界を思い知らされ、ちっぽけな常識を覆されていくのがわかります。癖になる快感です。

清野さんはすごい。

誰もが見ないフリして通りすぎる赤羽のホームレスの「ペイティさん」というおばちゃん、しかも奇声を発したり、股間になんかぶらさげてキテレツな歌を歌ったりするおばちゃんと親しく話したり、あまつさえそのおばちゃんの歌のファンになって、自作カセットテープ(100円)の新作をワクワク買い求めたりする清野さん、それをマンガにしちゃう清野さん、ん、もう私、大ファンです!!

めちゃくちゃ笑い転げたのが、「馬鹿祭り」のくだりでした。
「ウヒョ!」が頭につくほう、つまり続編のほうの第一巻の真中らへんにあるお話です。

赤羽では毎年4月に「馬鹿祭り」なる、名前だけはインパクトあるけど実際はどこにでもあるようなゆるいお祭りが開催されるそうで、その記念すべき第1回の開催は昭和31年でした。

その様子を撮影した希少なビデオを著者は偶然鑑賞するのですが、そのお祭りは、現代のものさしでは計り知れない空恐ろしいものでした。
この「仮装祭り」の本気度怖すぎるだろ!!
清野さんの切り取りかたがいちいち可笑しすぎて、呼吸困難で死ぬかと思いました。マンガで笑い死にできたら幸せだろうなー。

赤羽の不気味な人々や場所がいっぱい出てきて、ところどころ本気で気持ちわるいんですが、不可解を不可解として、不条理を不条理として受け止める清野さんの懐の深さが逸物すぎるから、もちろん個人的な好き嫌いはあるにしても、このマンガは読んだ人全員が傑作と呼ぶに違いありません。

清野さんは言います。

「赤羽はさすが懐が大きい!」


赤羽、来週行ってみたい。

無言で焼きトン立ち食いしたい。

ペイティさんに会いたい。

キャバクラの看板に囲まれたお地藏さんに手をあわせたい。


あ、そうだ。その前に「永遠の0」ですね。
今年中に絶対読了します。
何年かかってんだと思われるでしょうが、傑作は決して古びませんし、今はRENTAで清野とおるさんの違う本借りて読んでる最中だけども、まああれだ、それはそれとして。

posted by KIKI歌野 at 22:19| Comment(0) | マンガ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月22日

東京タラレバ娘/男水/お母さん、娘をやめていいですか 感想

昨日は久々30人超の大飲み会(パーティーじゃないです。飲み会です)に参加し、凄まじく盛り上がりました。
最後に店外の路上で全員で写真撮ったんですが(通行人の方々の迷惑)、なぜか知らない人までが笑顔で一緒に映ってたという・・。
寒い冬の外出は本当におっくうですが、出かけて帰ってくるだけで「やりきった」感を得られるのはお得かもしれません。


さて、相変わらずドラマづいてますんで、観たドラマの覚書程度の感想をちょこちょこ書きます。

東京タラレバ娘 第1話
東村アキコ先生の原作を追っかけてるので、ドラマもチェックしなきゃねーってことで第1話を見ました。
うーん・・テーマは「恋も仕事も崖っぷちのアラサー女子」ていう例のやつで、ドラマネタとしては古臭いですね。ものすごい今さら感がある。
原作は男の狡さと女の弱さもろだしで100倍痛いので、深夜にもってったほうが真髄発揮できるのになあ。
そもそも年齢設定を原作の33歳から30歳に下げた時点でアウトですし、キャストもキャストで、吉高由里子は愛人ぽいあだっぽさ消せないし、榮倉奈々はスタイル抜群のかわいこちゃんだし、大島優子に関してはごめんなさいよくわからないのでコメントしませんけども、とにかく潤ってる感しかないというか脳内補正をもってしても崖っぷち感は見当たらない。
坂口健太郎の容姿がどストライクなので、氷点下のどSっぷりをもっと発動してくれると楽しいんだけどな。半端に優しいKEYにしないでほしい。
視聴率は好発進だったようですね。
キャストが華やかなのは嬉しいことでございます。
華やかな彼らのきゃぴきゃぴわちゃわちゃを見る楽しさはあるので、第2話も見るかも?


男水 第1話
コメント欄で教えていただいたドラマです。
原作は少女マンガですね。RENTAで1巻が無料だったのでちょっとだけ読みました。
「弱虫ペダル」の舞台版で、私の推しキャラ巻島裕介を演じた廣瀬智紀が出演していると聞き、いそいそ観てみましたが・・・。
うーん、いくら深夜だからってこの脚本と演出の致命的なつまんなさはどうなのか。
スポーツもんなんだから初手から俺のハート鷲掴みに来いやぁ!ってなりました。
それでも辛抱強く見てたというのに待てど暮らせど廣瀬さん出てこなくて、最っ後の最っ後にラスボス的に登場したと思ったら「続く」でございました。なんでだ! 次回も見る!(局の思うつぼ)


お母さん、娘をやめていいですか? 第1-2話
仲良すぎな母娘のサスペンスです。
今まで一度もケンカをしたことがなく、いつもべったりで、親友というよりまるで恋人のような母娘を、斉藤由貴と波瑠が演じます。
娘を溺愛する母は服のコーディネートや部屋のインテリア、男性の選択に至るまで完璧に娘をコントロールしようとし、娘も母が大好きなので、無意識に母の顔色をうかがい、完全に依存しています。
斉藤由貴は幾つになっても綺麗です、と言われるような感じだけど、以前はもっとぽっちゃりしてておばさんっぽかったような? さすが女優さん、きちんと役作りしてるんですよねえ。無垢でトロンとした目に人形みたいな恐ろしさがあって素敵。うん、これは斉藤由貴の壊れっぷり目当てに見るドラマです。


一月期のドラマで最後までのおつきあいが決定したのは「カルテット」のみ。このドラマにはとてもゾクゾクします。
ちょっと楽しみなのは「嘘の戦争」と「下剋上受験」。
あとは適宜見れるときに見るって感じでしょうか。

posted by KIKI歌野 at 17:01| Comment(2) | ドラマ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月19日

カルテット 第一話

自分じゃ気づかなかったけど、逃げ恥ロスはやはりあったのでしょう。
今までせいぜい1クールに3、4本のドラマを観る程度だったのに、いったい先週から何本観たんだろう私?
恋を失った人が気が狂ったように次々デートしまくる心理と同じですよねこれ。

でも「カルテット」観てちょっと落ち着きました。
本命に出会ったかもしれない予感に、胸の琴線がビーンと震えております。
でもまだ一話だから舞い上がらないで様子見なきゃね。いいこと? 期待しすぎはくれぐれもNGよ?(と己に言い聞かせるとこも恋にクリソツ)

坂元裕二脚本を追っかけるほどの大ファンというわけではないけど、あの独特のセリフ回しも人物の掘り下げ方にもただ胸を打たれて、「最高の離婚」は大好きなドラマでした。
苦手な人は苦手な脚本家さんでしょうが、万人に好かれないとこもまたいいんです。

そして、ああ素晴らしき哉、カルテットの愛すべき役者さんたち。
満島ひかり。松たか子。高橋一生。松田龍平。

正直なところガッキーとか綾瀬はるかとか、最強の華があるスター選手はいませんが、やっぱり名人揃いはいい!!
この四人はただならぬ空気をそれぞれ放ち不協和音を奏でながら名演奏に昇華していく、ただならぬ四人です。

満島ひかり演じる「すずめ」が「じゃないか」を連発して高橋一生をからかうとこ、しつっこいのに可愛い。可愛い演技してないのに可愛くて小悪魔的で魅力的。この天才役者の全てに「みぞみぞ」するよう!

唐揚げとレモン問題で延々続く会話に、なぜか聞き入ってしまう。こういう会話好きだなあ。

松たか子演じる「まきまきさん」の小さな小さな声。そして年老いたピアニストから仕事を奪い取る、闇と背中合わせの芯の通しかた。まきまきさんが言ったアリとキリギリスの喩えは、夢を追っかけていい歳になっちゃった大人にはあまりに痛すぎる言葉です。

そして高橋一生って、やたら色っぽくないですか?
高橋一生が色っぽいってのは、今さら何言ってんだ的なことなのかしら。一般常識的に。今まで全然気づかなかったけど彼に開眼しました。

松田龍平は、真面目で優し気ながらすっとぼてて面白いです。今のところそれしか言えなくてすみませんw

エンディングもすごくいい。

ミステリー要素もあるので、第二話が楽しみです!
くれぐれも期待しすぎないよう恋心をコントロールしつつも、最終話までお付き合いするドラマがひとつ決定しました!
第一話の視聴率は10パーセントを割ったみたいだけど、上がるといいな。

posted by KIKI歌野 at 08:11| Comment(0) | ドラマ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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