2017年02月08日

マダム・イン・ニューヨーク

いやあ、ステキ映画でした!

マダム・イン・ニューヨーク
原題 English Vinglish


2012年のインド映画です。
日本公開は2014年6月で、観た人の間では評判だったようですね。
私はdtvという動画配信サイトでこないだ鑑賞したのですが、とっても清々しい、心楽しい映画でございました。

非英語圏の映画で「面白い!」と感じると、邦画や英語圏のやつと比べて三倍がた充実感をもたらしてくれるような気がするのはなぜでしょう? 異文化の障壁を克服したような疑似体験ができるからでしょうか?

あらすじはシンプルで、ニューヨークに住む姪の結婚式の準備を手伝うため渡米したインドの主婦が、英会話学校で出会った人々のふれあいを通して、人として成長していくというお話。

主演はシュリデヴィ。
インドの吉永小百合だそうで、ど美人です。
しかもこのお顔でアラフィフですってよ奥さん!

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インドにおける美人は世界一の美人だと思う

シュリデヴィ演じる「シャシ」は、ビジネスマンの夫、夫の母親、中学生の娘と小さな息子と共に暮らす、料理上手の主婦です。
シャシお手製の「ラドゥ」(インドのお菓子)の味は近所でも大評判で、ケータリングサービスもするほどの腕前、そのうえ美人で気立てもよくて百点満点の女性・・のはずなのに、夫や娘からは何かと小ばかにされています。
なぜなら英語ができないから。

ハ?何それ? と思ってしまうのですが、インドの第一公用語はヒンディー語で、英語は第二公用語。普通に教育を受けた人間なら、英語はできて当たり前なのだそうです。
第二公用語の普及率はイギリスによる植民地時代が長かった歴史もあり、日本とはくらべものにならないくらい高いと思われます(と言ってもインド人の英語って独特すぎて、非インド人が聞くと英語ってことすら気づけないんだよなあ)。

それにしても、この反抗期の三つ編み娘がめちゃくちゃ憎たらしい。
それが親に対する態度か! って無関係な私がしばきたくなるくらいには鼻もちならないティーンエイジャーです。
シャシの夫も妻を見下す発言をちょいちょいかましてくる。娘をたしなめるどころか一緒になって笑ったりとかね。

シュリデヴィの大きな瞳は感情豊かで、家族の暴言に波立つ心が手に取るようにわかる。
頑張っても褒められることがない主婦という立場も重なってコンプレックスを募らせるシャシの姿はとてもリアルです。

そんな彼女が単身ニューヨークに渡り、セルフサービスのカフェでまともに注文できず、いかにもニューヨークっぽい攻撃的な黒人店員に怒鳴られるシーンがあります。

「はあ? 何が食べたいのかちゃんと言いなさいよ! あんたの後ろに並んでる列が見えないの?」

と罵倒されて動揺するとこ、刺さりました。
店を飛び出して、よよよと泣き崩れちゃうシャシが可哀想で可哀想で(でもあくまで美しいの! 美人は得だ!)。

しかしヒロインはめげません。
ふと見かけた英会話学校の看板の電話番号にかけ(英語わかんないのにすごい度胸だな)、即座に入学を決めたのでした。そこで出会った先生やいろんな国の生徒と一緒に英語を学んでいく日々が始まるのです。

この映画の見どころはまずシャシの美しさ。
色鮮やかなサリーをたなびかせてニューヨークの街を歩く彼女の姿だけでも観る価値があります。

そしてクラスメートのフランス男!
彼のやさしさに胸キュンですよ!
典型的な美男子ではないけどリアルにかっこ良くて、たどたどしい英語と流れるようなフランス語に萌えます!
フランス語の持つ音楽性のせいか、フランス男にしか持ちえない色気が漂ってるんですよね〜。
シャシの夫との対比で、彼の良さがなおさら引き立って見えます。

そしてクライマックスのシャシのスピーチは必見。
ハリウッド映画みたいなゴリゴリの自己主張じゃなく、控えめな凛とした存在感にあたたかな感動が胸に広がること間違いなし。特に女性にとってはなんとも心に沁みるものがあります。


ガウリ・シンデー監督は新人で女性だそうですが、好きな映画監督は「ウディ・アレン」とのこと。
そのせいかアメリカナイズされた洗練の風味が映画全体に漂っています。
悪く言えば大衆的なつくりで、努力なしでストーリーに入り込めちゃう間口のひろい映画なのに、決してありきたりに感じさせないセンスの良さ。

これは佳作!
おすすめです!




posted by KIKI歌野 at 21:02| Comment(2) | 映画感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごく久しぶりに訪れました。お元気そうで何よりです^ ^ マダムインニューヨーク、少し話題になりましたよね。今度みてみようかな。kikiさんの作品感想が好きです。また紹介して下さいね。あと、私も最近冬コミとか、行ってみたいです。行ったことないのですが。
Posted by かおりん at 2017年02月09日 03:26
かおりんさん、
コメントありがとうございます!

マダム・イン・ニューヨーク、どなたにもお勧めの映画でございます。

コミケは楽しいところですが、激コミなのでもしお目当ての作家さんがいなければ昼頃ゆっくり行くのがいいかも。

ぼちぼちいろんな感想書いてますので、よろしければまたいらしてくださいね!
Posted by KIKI歌野 at 2017年02月09日 21:45
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