実は昨日、人生初の除霊をしてもらいました。
除霊てww「除霊」なんてものは自分の人生にまったく関係ないことだと思ってたし、その前に霊の存在を信じるかどうかっていうのも正直微妙なところでした。
まあきっといるのかもしれないけど、目に見えないですからね。
私霊感まったくないし。
そんな私がなぜ除霊してもらうことになったのかというと・・。
今年の夏、悶々とするような出口のない悩みに取りつかれてしまい、友達に紹介された占い師さんのとこに行ってきたのがはじまりでした。
私は普段占いなどはあまり信用してない人間で、90パーセント以上インチキかこじつけだと思ってるので、ほとんど行ったことはありません。
しかし私の友達のなかでも最も信用できる人が、かれこれ10年以上お世話になっているという占い師さんがいるというので、ワラにもすがる思いで会ってみたのです。
占い師さんというよりは、スピリチュアルよりなのか、前世とか憑き物とかいろいろ見えちゃう女性だそうです。
ちょっと昔の話らしいのですが、その友達の友達で、家庭上の悩みがあってその占い師さんを訪れた女性が、「あと二年くらいで家族のもとを離れるかもしれないね」と予言めいたことを言われたそうです。
え、ひょっとして離婚? それとも独立的な・・?
詳しいことは語られなかったのでどんな意味かはわからなかったのですが、その女性はその後重い病気にかかってしまい、二年後くらいに亡くなったそうです。
あとから私の友達がその占い師さんに、「ひょっとして、彼女が亡くなることがわかってたんですか?」と聞いたところ、「イメージは見えたけど、マイナスなことはあまり言わないようにしてる」とのことでした。
こわ!
同じこと言われたらどうしよう!
エンディングノート用意しとかなきゃなの??
と、じゃっかん怯えながら銀座でその占い師さんとお会いしたら、とても気さくな熟年女性で、ぜんぜん怖いことありませんでした。
一時間ほど話を聞いてもらい、色んな話も聞けて気持ちが少し楽になったのですが、「あなた、霊が憑いてると思う」と言われてビックリ。重大事件ふうじゃなくて、さらさら〜って言われましたんで余計にw
「私、さっき咳したでしょ。霊がいると咳がでるの。除霊してもらったほうがいいかも」
「え〜〜っ!」
静岡の住職さんの名刺をもらいました。
「この人は除霊できる住職さん。でも最近除霊の仕事が多忙すぎて、しかるべき人の紹介じゃないと受け付けてくれないの。私の紹介だといえば予約できるから。私からも連絡しておきます」
・・・ひょっとしてこの占い師と住職は結託して荒稼ぎしてるのでは。
そんな黒い疑いが頭をかすめたのは、私の心が汚れてるせいばかりではないと思います。霊感商法って儲かるらしいし。
しかしよくよく聞いてみると、霊がついているかどうかチェックしてもらうだけなら五千円でいいとのこと。
除霊になっちゃうと二万円だそうな。
二万円か!
貧乏人にはたっけえな!
しかしバカ高くはないかも。
檀家を持つお寺の住職さんで、素性のきちんとした人みたいだし、行ってみる価値はあるのでは・・?
さっそく住職の携帯に電話してみると、留守電につながりました。
翌日折り返しがあり、張りのある明朗そうな男性の声で、いろいろ聞かれました。
「眠れないとか、うつ状態とか、体調がわるいとか、金縛りとかありますか?」
「いえ、ぜんぜんないです」
霊がついてると上記の症状が現れることが多いらしい。
いわゆる霊障ってやつでしょうか?
大変多忙なのと、緊急性はないと判断されたのもあり、一か月半後の九月半ばに予約という運びになりました。
占い師さんを紹介してくれた友達と、友達の娘さんも一緒に静岡に来ることになって(以前、やはり除霊をしてもらった経緯があるので、またチェックしてもらいたいとのことで)、そんじゃせっかくだから前泊して温泉宿にでも泊まろうっていう話がまとまり、源泉かけ流しをたっぷり楽しんで、あちこち観光などもしつつ、昨日行ってきたのです。
旅行直前はトラブル続きでした。
急に高熱を出すわ、家族の体調も悪くなるわ、同じ部署の人が長期入院してしまって仕事が忙しくなるわ、台風は日本を縦断しそうだわで、気のせいかもしれないけど、目に見えない力に妨害されてるかのようでした。
あまり詳しく書かないほうが色んな意味でいいかしらと思うので、あいまいな表現しかできませんが・・・今でも昨日起こったことが信じられません。
除霊作業が始まると正座していられなくなり、うしろにバターンと倒れてしまいました。
自分の喉から自分じゃない人の声がでました。
いやだああああ、いやだああああ、と泣きわめいていました。
それは私じゃなくて憑いてた霊(なんと四体もいたんですって。 でも一体あたり二万円じゃなくて、何体除霊しても二万円でしたよかった! ←そこか)がわめいてたらしいんですけど、住職さんに「おとなしくしなさい! ちゃんと天国に送ってあげるから!」にさんざん諭されていました。
もしテレビでそんな霊媒師的な番組見たら、嘘くせえぇぇって感想しかないのに、その嘘くせえことを自分がやってるという猛烈な恥ずかしさも、除霊の最中にも確かにあり・・・。
あーわけがわかりません!!
何かの催眠状態に導かれたのかもしれないし、本当のところはわからないのですが、ひとつ確かなことは、私が持つはずのない感情が、たしかに私の中から出てきたということです。
除霊されたくない。
という感情が。
除霊が終わったあと、時計を見たら、一時間以上経ってました。
私の感覚では十五分くらいだったので、これまたびっくり。
除霊を受けた人は全員同じことを言うそうです。
霊界(?)は、時間の流れ方が違うそうな。
私の部屋にもそういう霊がいるそうなので、まず部屋の換気を良くすること。
ほこりの溜まるとこに霊は来やすいので、掃除はちゃんとすること。
線香やお香を焚くときには、家全体に流れるようにすること。
などなどアドバイスを受けました。
今、凄まじい勢いで掃除を終えて(先週部屋を片付けといてよかった!)、偶然部屋の中で発見した、昔誰かからもらったらしい、なんの香りかもわからないお香を焚きまくってるところです。
私はスピに傾倒してる人間ではありませんが、目に見えない世界はすぐそこにあるんだなということが、一瞬でも実感できたような気がします。
衝撃の、一生忘れられない経験が一つ増えました。