2017年05月07日

2017年4月期ドラマについていろいろ

今期のドラマの覚書をひとつ。
勝手なことを書き散らかしていますが、あくまで個人の意見ですのでご容赦を。
今期は絶対的なワクワク感不足で悲しい・・・けれど、それなりに楽しんで拝見しております。


ツバキ文具店 〜鎌倉代書屋物語〜

依頼人の代理で手紙を書く、「代書屋」という一風変わった仕事をする「ポッポちゃん」のお話です。
「デカワンコ」以来、多部ちゃん大好きな私ですが、このドラマでも可愛くて見惚れてます♪
依頼人の想いや手紙の相手との関係性を理解したうえで、ペン、インク、便せん、封筒、切手に至るまで丁寧に吟味し、依頼人になりきって手紙をしたためるポッポちゃんの清冽なたたずまいよ・・。
現在第四話まで放映済で、私が一番好きなのは第三話です。
「男爵」と呼ばれる偏屈な初老男性(奥田瑛二)に依頼されて、借金の申し込みを断る手紙の代書をつとめることになったポッポちゃん。
かつては気脈を通じたこともある旧友に送る、借金拒絶の手紙。
若い女性が、頑固で気骨のある熟年男性になりきって書いた文章の見事さに唸らされました。
拒絶でありながら親愛の情にあふれたその手紙は「呵々」で締めくくられていました。「呵々大笑」の呵々で、あははと大笑いするさまを表しているそうです。新鮮!
派手さはないけれども品格のあるドラマで、好きです。


リバース


港かなえ原作のミステリーです。原作未読。
現在と10年前を行ったり来たりする手法は、「Nのために」の二番煎じっぽいと思いつつも、なかなかにひき込まれるものがあります。
藤原竜也がどんくさくて冴えない男の役ってどうよと首を傾げたけれど、気弱で優しい感じが板についてます。やはり芸達者ですね〜。
玉森裕太も結構いいなあ。一見クールだけど職務には熱い高校教師にちゃんと見えます。
そして小池徹平。
第一話でとっくに死んでたのが軽い衝撃でしたが、魅力的なキャラなので今後も活躍(?)してくれるのではと期待。
しかし徹平くん、いつまでそんなに可愛いつもりなんだ! もうこのままあと10年20年いっちゃってほしい。
安っぽい展開ではなく、武田鉄矢とか片平なぎさとか、脇を固めるベテランキャストもきちんとはまってるので、今後も地味に楽しみです。 
深瀬(藤原竜也)の恋人に戸田恵梨香を配したからには、彼女も広沢の死に関係していそうですね。



あなたのことはそれほど


TBS 火曜10時、「逃げ恥」「カルテット」の後釜は、蓋をあけてみれば共感できない不倫ドラマでした。
原作は未読。ベテランのいくえみりょう先生ですし、人気はあるのでしょうね。
波瑠演じるヒロイン(既婚)は夢見る夢子ちゃんで、長年好きだった相手との偶然の再会に「運命!」と舞い上がってしまい、なんと再会当日に肉体関係を持ってしまいます。もーそこで目がテン。
そこまでいれあげるほどの男か? ただのチャラ男にしか見えませんが・・・。
不倫に罪悪感のないヒロイン像って、ある意味新しさはあるかも。
こういうの生理的に受け付けない人多そうだけど、あくまでドラマはドラマってことで、今後どれくらい楽しませてくれるのか僅かながら期待しております。
どうでもいいけど「あなそれ」とかやめて。
「突然ですが、明日結婚します」も、「あすこん」って略されてたけど、略称が必要なほど話題にしてないし愛されてないし流行らないし。


母になる


3歳の時に誘拐されて行方不明になっていた息子と9年ぶりに奇跡の再会を果たすも、息子には別の、育ての母が存在していた・・・。
そこそこ面白いし、たぶん最終回までお付き合いするとは思いますが、ハマるほどでは。
ネットは「毎回号泣してます」の絶賛で埋まっているので、このドラマはお子さんのいらっしゃる方が観てこそ真価がわかるのかもしれない。
あと私、古くは「1リットルの涙」に涙を流せなかった人間なので、沢尻エリカと相性が悪いのか? 残念。しかし息子でもないコウを勝手に育てていた麻子が、やたらに可哀想な感じに描写されてるのなぜなんだ。
うまくいかない母子関係よりも麻子の事情が気になる。


貴族探偵

月9の起死回生をかけてフジが挑んだ意欲作。
キャストは豪華なんだけど、なんだろう、このボタンを掛け違えているようなチグハグさは。
謎解きに関しては、へーって思わないでもないんだけど。
特に犯罪再現ビデオの松重さん面白い!(孤独のグルメも放映中なのにお疲れ様です)
主役の相葉くん、とても頑張ってるけどごめん、たぶん執事役とかのほうがしっくりくる。
堺雅人なら3倍面白いんだろうけど、この脚本には出てくれないだろうなあ。
中山美穂のメイド役は「地味にスゴイ! 校閲ガール河野悦子」に出てた江口のりこで見たかった。
生瀬さん、滝藤さん、松重さんのお三方の力で何とかしてくれるかなという儚い期待を抱きつつ、次回も多分見ます。


posted by KIKI歌野 at 22:34| Comment(0) | ドラマ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月26日

なつかしドラマ: ニューヨーク恋物語(1988年)

風邪で会社休みました。

先週金曜の朝、「あ、そういえば今年の冬は風邪ひかなかったぜラッキー」って思って出勤したのに、そこでなんのフラグを立てたのやら帰りには喉が痛くなってて、みるみる熱が出て土日の予定はパァ、月曜になっても熱はさがらず、今日から予定してた旅行もキャンセルしました(泣)

てなわけで、土・日・月と寝ながらドラマざんまいでした。
といっても昔のドラマですけどね。
今期のドラマも一応ひととおりチェックしてるんだけど、「逃げ恥」「カルテット」ほどの引力は今のところ感じられなくて、不完全燃焼ぎみなのです。

ああ、「逃げ恥」と「カルテット」の功罪は大きかったなぁ。
正直、格が違いすぎて「面白い」のハードル爆上げされちゃったもんなあ・・・。
逃げ恥のせいで、ブログもドラマのことしか書けなくなっちゃったし!ww

などと文句言いつつも、FOD(フジテレビオンデマンド)で昔のドラマを結構楽しんで見てまして、大好きだった「古畑任三郎」シーズン1.2.3も完走しました。
でもSMAP登場回はすべてFOD未公開なのが残念すぎる。
キムタク犯人の回好きだったのに。古畑がキムタクの顔を平手打ちするシーン、身震いするほどカッコよかったのになぁ。
SMAPメンバー全員が犯人のスペシャルももう一度見たかった。

で、古畑任三郎をコンプしたので、田村正和つながりで、往年の大ヒットドラマ「ニューヨーク恋物語」も見てみました。これは未見でした。

ニューヨーク恋物語.jpg
柳葉敏郎、真田広之の若いお顔がおがめます。

第一話を見てびっくり。
だって色男なんですわ!! 正和はんが!!(顔はどす黒いけど)
1994年の古畑任三郎のシーズン1よりさらに6年も前の作品ですので、若い(といっても45歳)ってのもあるんですが、渋くて、ワイルドで、クールで、だめんずで、情けなくて、登場するほぼすべての女が正和はんにイカれてしまう設定も無理からぬことに思えました。「えーー・・ご無沙汰しています。古畑任三郎でございます」って言い出しかねない髪型なのに!

見知らぬ若い女子のスカートに飲み物こぼしたら、すぐ新しい服買ってあげたり。
見知らぬ女のほどけてる靴紐を、ひざまずいて結んであげたり。
アイスピックをバーカウンターに突き刺して白人男に凄んでみたり。
時にはボコられて血まみれになってみたり。

その田村正和の相手役は岸本加世子なんですけども、私はどちらかというと桜田淳子が美しいことに目を奪われました。
ファッションもザ・80年代でカッコいい!
ショートのソバージュに赤い口紅、戦闘服みたいな肩パットの攻めファッション。
ハイウエストのパンツも、太眉も、今のファッションとつながってて、おしゃれだなァ〜と感心してしまう。
どこでもいつでも煙草プカプカはついてけないけど。

私、日本のドラマで、俳優が会議か何かで英語喋るシーンがちょっと苦手なんですよ。
「仕事バリバリできます」の小道具として使われるだけの英語なので、実際は大したこと喋ってないのがなんかもう恥ずかしくて。

でもこのドラマの桜田淳子の英語は、プロのトレーダーとして実にそれっぽくて、抑揚も自然でのびのびしていて、しかもニューヨークらしい(?)早口加減だったので聞き惚れてしまいました。
実際の彼女は英語が苦手だったと聞いてますます尊敬。
彼女の宗教のことさえなければ、女優として今も活躍していたかも。

しかし、このドラマ、11話ほぼすべてニューヨークロケですよね?
バブルど真ん中のキー局の潤沢な予算がしのばれますが、単におしゃれな舞台を提供するためにニューヨークを選んだのではない、というところが良い。
田村正和演じる田島という男のアウトローな存在を、泥臭くなくストーリーに溶け込ませるためには、舞台が異国である必然性があったんじゃないかと思います。

賢いけれどあまり魅力のない女が、危険な香りのする男にどうしようもなく惹かれ、やがて見る影もなく落ちぶれたその男を守るようにまでなる・・・

いやークッソ面白いドラマでした!
カップル三組中二組が別れちゃうとこも斬新!

大人の恋愛ドラマって、今はあるようでないですよねー。
いや、一見あるように見えるんだけど、結局は大団円のハッピーエンド(いやそれも好きですけど)とか、昼ドラ的ドロドロとかですし、男女の惚れたはれたくっついた離れたを、ここまでど真面目に見せてくれるドラマは今はあまりないんじゃないかな。
「岸辺のアルバム」見たときも思ったんだけど、昔のほうが清濁併せ呑む大人のドラマが受け入れられやすかったのかも。
「昔のドラマのほうがよかった」とか言うつもりはないですけど。

だってドラマの何が好きかっていうと、映画と違って次回放映を待つ贅沢な楽しみがあることだから!
だからいつだって一番ワクワクするのは、新ドラマで大当たりを確信した瞬間です。
オンタイムで追ってこそドラマは最高に楽しい。スポーツ観戦が生中継に限るように。
今期はまだそれがないけど・・・しゅん・・・
だからせめて、古きを温めて新しきを知るの精神でね。


posted by KIKI歌野 at 10:00| Comment(0) | ドラマ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月10日

いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう

今年の桜は遅咲きでした(in 東京)。
どうにかこうにかやっと満開になったかと思ったら、悪天候のためほとんど一瞬で終了・・・。
お花見は計3回行ったけど、

咲いてなかった → まだらになってた → ハゲ散らかしてた

のホップ・ステップ・沈没でございました。
いいもん。どんな桜だって綺麗だもん(泣)

そんな傷心の春ですが、ただいま高橋一生様の出演作を追っかけてる最中でして(のわりに大河見てないけど)、放映当時は丸無視してた「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」通称「いつ恋」をフジテレビオンデマンドで見ました。

いつ恋.jpg
「カルテット」の坂元裕二センセの脚本。

重く辛い事情で地方から出てきて東京でひっそりと暮らす、若く貧しい男女の純愛物語です。
高橋一生出てなきゃ一生見ないやつです。あ、シャレじゃありません。

主演は有村架純と高良健吾ですね。

高良健吾、ファンではないけど、いい俳優さんだと思います。
彫刻のような顔立ちなのに(第一話の寝顔の美しさよ!)、いい意味で美形と感じさせない何かがある。
切っ先鋭いナイフみたいな危うさがあるけど、愚直なほど優しいこんな役もきちんとこなしています。

有村架純は可愛い! 男目線で見ざるを得ない可憐さだわー。
女優にしてはそれほど小顔じゃないんだけど、もったりした輪郭の垢ぬけなさがなんか逆に愛おしい。

で、全10話を見た感想は・・・うーん、全体的には悪くはないんですが、ちょいちょい首を傾げてしまったドラマでした。

(以下ネタバレ含みますが、あらすじは書きませんので、見てない人には何がなんだか・・だと思いますw)


人情紙の如しの東京砂漠を描写するシーンどうなのあれ・・・。

人身事故が起これば電車は「5分の遅れ」なんかで済みません。
赤ちゃんが泣いて文句言う人とかよほどの変人です。
たまに男性客同士のケンカとか肘鉄合戦とかはあるけど、東京の人は概しておとなしいですからね。

おととしくらいに私が経験したことですが・・。
東京の交通機関は脆弱なので、たまーに大雪が降ると電車は極端な間引き運転をします。
その朝も、電車に乗れない人々の行列がホームはおろか駅の外まで溢れ出し、当然車内は身動きひとつとれない肺潰しの拷問部屋となるので、もともと体調不良だったらしい中年の男性が意識朦朧になってしまったことがありました。
ドアにもたれて滝のような汗を流すその男性に、「降りたほうがいいんじゃないですか?」「大丈夫ですか?」と、周りの乗客は口々に声をかけ、最後には「あーだめだ」「もう降ろそう」と、数人でその人を支えて駅員さんに引き渡していました。

そんなこんなしてたら、肩にかけていたはずの私のバッグがいつのまにかなくなってました。
げっ落とした?
しかししゃがんで探せる状態ではないので、周りの人に伝えたところ、肺潰れ状態なのに体を無理やり動かしてくれたおかげで、無事に発見できました。

「あったんだ、よかった」
「よかった」
「よかった」

という声があちこちから聞こえてきて(遠くからも)、人の温かさに泣きたくなりましたよ。
よほどの極限状態じゃない限り人の良心は死にましぇん。普段は無表情な乗客でもね。
なのでああいう東京砂漠の描かれ方はかなりの違和感でしたね。

で、なんかね・・・ブラックな女社長がいつの間にか好人物にキャラ変換とか・・・盗癖・虚言癖有のパワハラ先輩もすっかり改心してるし・・・ヒロインの恋人の御曹司もキャラぶれぶれで・・・

いやその前に主人公自体ぶれぶれで・・・お祖父ちゃんが死んでプチ黒化して(五年経ってるけど)すぐ立ち直って善人に元通りとか・・・黒化したのは全然いいよ。何もかも元通りになりすぎなんだよ。何も柿谷運送に舞い戻らなくたって、別の道を模索したっていいじゃないか。

彼らは「キャラ」じゃない。生きてる人間なんだ。
だから時にはあいまいで、矛盾してて、つじつまのあわないものなんだ。それで正解なんだ。


カルテットでそう納得させてくれたほどの説得力がどうしても感じられなくて・・・

なんでだろ・・
フジだったから?
お偉いさんとかスポンサーとか事務所とかの横やりが入って、大御所の先生でも好きなように書けなかったとか?

いや、

登場人物が多いのに10話しかなかった


のかな。単に。

類型的な人物を書かない坂元センセのこだわりが裏目に出て、さすがに尺が無理すぎた・・的な?

でも胸を打たれるエピソードはたくさんあるんですよ。ハッとさせられる瞬間も。
田中泯演じるおじいさんの最期なんか涙出ちゃった・・・何か月着替えてなかったんだというツッコミはあるけど・・・。

あと、最終話の病院でのエピソードも良かったなあ・・・。

「たぶん錬が行った」

このセリフすごい。元カノに言わせたのも万人が納得するうまさ!
たったこれだけで自分の負けを悟る御曹司が切なすぎましたよ。

ファミレスでのラストシーンもじんわり胸に沁みました。よかったね、2人とも・・・。

うん、突っ込みながらも10話完走できたし、楽しませていただきました。

いつ恋2.jpg
高橋一生の金髪姿も見れた(似合ってはいなかった)

高橋一生の役は憎ったらしいヒールなんですが、失意に満ちた悲しい人であることがやがてわかります。
お金に汚いのは別れて暮らしている息子の入学資金が欲しいから。
この「愛想つかされて離婚されたろくでなし。でも実は子煩悩」ってキャラ、家森さんとかぶるなあ。

でも「いつ恋」ではメインキャラじゃないので、彼の事情に関してはほとんど尺を割けなかった。魅力的な肉付けは出来てたのにね。坂元センセは、だからカルテットの家森さんを造形したのかしら・・なーんてついつい邪推したり。

家森さんには幸せでいてほしいけれど、この先輩は哀しみの闇落ちしてほしかったかもです〜。


あー今日は久々に晴れた。
春だなあ。



posted by KIKI歌野 at 07:46| Comment(0) | ドラマ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする