2017年03月30日

なつかしドラマ:岸辺のアルバム

聞いたことはあるけど見たことない名作ドラマ、山ほどあります。
ちょっと前のやつならともかく、何十年も昔のだとレンタル探すのも一苦労だし、なくてどうしても見たければ買うほかないけど、DVD-BOXに二万円ポンって勇者じゃないので、結局見れないままだったりします。

そんな折、1977年制作ドラマ「岸辺のアルバム」をTBSオンデマンドで見つけたので、さっそく視聴してみました。

岸辺のアルバム.jpg
若き日の八千草薫に会えます。

【TBSチャンネル】より抜粋
山田太一脚本のテレビドラマ史に残る名作「岸辺のアルバム」。淡い水彩画のような、おっとりしたタイトルとは裏腹に、このドラマはあえて「衝撃の家庭ドラマ」と銘打っている。激情的な人間模様、生臭い話、どろどろした性の問題を内包した作品だ。またその一方で、このドラマは「家庭とは何だろう?」「親と子の関係はどうあるべきか」といった普遍的な難問と正面から取り組んでいる。東京郊外の多摩川沿いに住む中流家庭を舞台に、初回放送当時のホームドラマでは一切タブーとされてきたエピソードが次々と展開される。

【ストーリー】
東京郊外の多摩川沿いに住む中流家庭。一見すると幸せそうに見える家族4人。しかし、実はそれぞれが問題を抱えていた。
母・則子(八千草薫)は良妻賢母型の専業主婦。だが、見知らぬ男から電話がかかってくるようになる。はじめは知らん顔をするも、やがてその男と会うようになり…。
父・謙作(杉浦直樹)は有名大学出の商社マン。しかし、実のところ会社は倒産寸前の状態だった…。
娘・律子(中田喜子)は大学生。なかなかの秀才で大学も簡単に合格したはずだったが、ここ一年は家族に対して心を閉ざしている。やがて、アメリカ人男性と交際するようになるのだが…。
息子・繁(国広富之)は大学受験を控えた高校生。決して勉強のできる方ではないが、心の優しい性格の青年だ。だが、両親や姉の異変に気付き、思い悩むことに…。



その後のドラマ制作の流れを変えるほどの影響を与えたドラマらしいです。

あらすじを読む限り、今の目で見ると特に斬新でもないけど、「斬新でもない」と思える今を作った、先駆者的な作品の一つがこれなんでしょうね。
全15話もあるから飽きちゃうんじゃないかと危惧しつつ、まず第一話を見ました。
(以下ネタバレします。)

あ、面白いなこれ!

ファッションとか言葉遣いは古いんだけど、もはや古典と呼べるような格調高い古さです。
さすが山田太一先生、人物が「キャラ」ではなく「生の人間」として立ち上がっていて、独特のセリフまわしが持つリアリティにぐいぐい引き込まれます。

八千草薫は上品でおっとり、子供をガミガミ怒ってても可愛らしい。
もちろん美しくはあるけど実年齢通りの40代後半にしか見えないのに、設定が40手前と知ってやや驚き。

夫の謙作は家庭を顧みない仕事人間で、大学生の娘も高校生の息子も親離れし、自分たちのことだけにかまけています。
則子は多摩川沿いの「夢のマイホーム」で暮らしているのに、家族の誰とも心を通わせることなく、寂しい日々を過ごしています。

そんな昼下がりの妻にかかってきた一本の電話。
それは、駅のホームで立っていた彼女を見初めたという、見知らぬ男性からのものでした。

駅で見かけただけなのに電話番号なんでわかったwww

あ、尾行して家の表札を見て電話帳めくれば一発なのか、当時は。

最初こそガチャ切りしていたものの、則子は知的で礼儀正しい男に次第に心を開くようになり、電話を心待ちにさえするようになり、喫茶店でおしゃべりするようになり。
最終的には不倫しちゃった! 八千草薫なのに!!

これポカーンだったでしょうねぇ、当時のお茶の間は。
「旅館に入る」だけで、直截的な表現は何もないとはいえ・・・。

不倫の引き金となる、非常に印象深いエピソードが挿入されます。
男を買う人妻の話です。
楽しいことなど何もせずあくせく苦労して働き続けたあげくに、病に侵された中年女性。
一念発起して若い男を買い、自身に流れる血潮の熱さを確かめたその人妻に訪れた哀しい死。
その女性は則子の知人でした。
足繁く病床を見舞い彼女の秘密を知っていた則子は、その死によって自制心の最後の砦を崩され、ついに男と一線を越えるという展開に、見るほうもつい不倫行為に肩入れしてしまいます。
いや、これすごいです。
貞淑な妻が不倫に踏み切る説得力十分。

則子の浮気相手を演じるのは竹脇無我です。
「びっくりするような二枚目」ですが、個人的には田宮二郎と区別がつかないし、私の心の琴線はピクリとも動きません(ごめんよ)。

一番最初の電話からして気持ち悪かった。
調査センターを装って「セックスは週何回ですか」とか聞くんだもん。びっくりして当時の放映時間を調べたら金曜日の22時枠だった。あの頃の小学生は22時にはたぶん寝ていたのでいいのか、と余計な心配までしてしまったよ。
そうか、そう思えば、たしかにタブーを破ってますよね。
しかもあらすじ読んだだけじゃよくわからなかったけど、一家族にこんないっぺんに事件起こるわけないよってくらい「ドラマチック」なんですよ。

謙作は会社の経営的危機を乗り越えるため、一流商社勤務ながら闇の仕事に手を染めて、武器や売春要員を海外から輸入している。
英語大好き長女はアメリカ人に強姦されて妊娠、堕胎。
息子はそれぞれがひた隠しにしていた秘密をぜんぶ暴露して家を飛び出してしまう。

メッキが剥がれ落ちてしまった家のなかで謙作と則子が対峙するシーンの緊迫感が、なんかちょっとものすごくて、息をとめて見入ってしまいました。

浮気をばらされた則子は言い訳をせず、神妙にうなだれています。

「償うわ・・・なんでもするわ・・」

「償うか・・なんでもするか・・・俺は、そういうへりくだったお前と一緒にいたいんじゃない」


台詞書き留めるの忘れたので、正確ではないのですが、この台詞は予想外で胸をつかれました。

謙作は昭和ヒトケタ生まれなんですよね。
子供時代は空襲に怯えたり疎開先ではろくな食べ物もない生活、その後も大抵貧乏でがむしゃらに働くしかなかった世代です。
民主主義は戦後定着したとはいえ恋愛結婚はまだ少なく、見合いのほうが多かったことでしょう。

ほんのたまに家族サービスをしても、どこか押しつけがましさが目立ち、上っ面の笑顔の家族写真をアルバムにおさめて自己満足にひたる謙作の姿を、子供たちは冷えた視線で見つめています。

かといって謙作に情がないわけではなく、ただ不器用なだけなのです。
そういう彼だからこそ、その吐露は痛々しかった。
妻の不貞にどれほど傷つき、やるせない悲憤を抱えているのか、どれほど妻をいとおしく想っていたのか、表情だけでひしひしと伝わってきました。
いやあ、杉浦直樹は名優だわ〜。
顔がもう名優。
愛され敬される役者の顔です。

ラストで多摩川の土手が決壊し、田島家は濁流にのみ込まれて流されてしまいます。
この災害は1974年に実際に起こった多摩川洪水に基づいており、川を流れていく家の映像も実際の報道映像を使用したそうです。

ここらへんはもうひたすら圧巻。

家が・・・ああ、家がぁぁぁぁぁ!!


ぁぁぁ・・・。


はァ・・・・素晴らしいドラマでした。

主題歌のジャニス・イアンの「Will you dance?」がまたなんともいえないんですよね。
このドラマを一度でも観た人は、このメロディを一生忘れないのではないでしょうか?

ノスタルジックな、優しく切ないメロディ(歌詞は怖い)が要所要所の痛ましいシーンにおいて効果的に使用されています。
もはや主題歌が主役の一人と言ってもいいくらい。


名曲。

TBSオンデマンドは最初の2週間なら無料ですんで、ぜひお試しくださいませ

posted by KIKI歌野 at 06:49| Comment(0) | ドラマ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月23日

カルテット最終話ネタバレ感想

ああもう、どっから感想を言ったらええか、オラわかんね・・・。

カルテットに関する限り、実質45分の放映時間すべてのシーン、カット、台詞について、逐一くどくど語りたくなっちゃうので、もう何からどう手をつければいいやらですよ。

ていうか45分しかなかった!

拡大枠じゃないのは視聴率からいえば仕方ないことだけど、本当に残念。
一秒でも長くこの四人を見つめていたかったのに!
もう四人が一緒におしゃべりしてごはん食べてるところ見るだけで、しゃーわせなんですよ〜。
初回を見た時の恋の予感はアタリで、私はこのドラマとこの四人にすっかり溺れてしまって抜けられそうにもありません。少なくとも四月期のドラマで当たりを引くまでは(短ぇな)。

さて、最終話は前回の半年後くらいから話がはじまりました。
真紀(本名: 山本彰子)は他人の戸籍や住民票を不正取得したかどで起訴されましたが、義父の不審死への関与に関しては不起訴となり、執行猶予つきで夏に釈放されます。

戸籍を300万円で買った美人バイオリニストは義父を殺したのか?

などという下世話なスキャンダル記事が週刊誌をにぎわせ、真紀は最悪な意味で時の人になります。
カルテットのメンバーに迷惑をかけたくない彼女は仲間のところには戻らず、ドアの落書きやピンポン攻撃とかの悪意に耐えつつ、ひっそり息をひそめて暮らしています。

あんなに寝てばかりいたすずめちゃんは新しい資格取得のための勉強で忙しく、寄生虫だった家森さんは、ノクターン改め「のくた庵」で週七日も働いていて板前修業するとか言ってるし、唯一まともな社会人だった別府さんだけがなぜか無職の身となっています。

うん、だよね。
釈放されたはずの真紀から連絡が来ず、居所もわからないとあっては、そんな異常行動(?)も無理からぬことかと・・・。

そんなある日、週刊誌に載った「疑惑の美人バイオリニスト・白昼堂々コロッケデート」をスクープされた真紀の写真の背景からgoogle earthを駆使し、彼女の居住区域を突き止めた三人は、ゲリラ演奏で彼女をおびき出すことに成功します。
「ありガトーショコラ」の夜、路上で弾いたあの曲ね!
そしてわりとあっさりカルテットに戻っちゃう真紀さん。

カルテット10_3.jpg
すずめちゃん、家森さんのハグ(鼻血もんの逸品)を受けたら誰だってコロリですよね。

そしてそして。
最終回で出くわしたプチ衝撃は、なんといっても家森・別府ペアの「司くん」「論高さん」でしょう!
別荘に戻ってきた真紀はそれに気づき、すずめを手招きしてコッソリ内緒話。

真紀 「なんで司くん論高さんって呼び合ってるの?」
すずめ「そうなんですよ。なんかいつのまにか、なってて。すっごいイヤなんですよ」

イヤなんだwww 私すっごいいいけどwww

そこで、すかさず家森さんがキッチンから話しかける。

「真紀さん、真紀さんのことって、これからなんて呼べばいいですか?」

ああ、そうかぁ。真紀一人が名前変わっちゃって、単独で違和感や疎外感を味わわせないように、予めお互いの呼び方を変えたの・・かな? 

「あ・・・真紀、でいいですか?」

そう答えた真紀さんに、家森さんは嬉しそうにうなずいて、別府くんをチラッと見上げるのでした。

カルテット10話.jpg

可愛すぎか!諭高くん反則ですよレッドカードですよその微笑み!! 
素直やめて! 失血死するから!!

だいたい家森くんて別府くんにめっちゃ懐いてるよね。三歳年下のしっかり者の別府くんに甘えるの、本気でキュン死やばいからやめてほしいです。「ねえ別府くん」とか言いながら、別府くんのセーターの袖つまんだりしてたし!別府くんになりたい!あ、つい萌えに走ってしまった。すみません。

カルテット10_5.png
あ、ついアップにしてしまったよ、すみません。


ええ、これはCMだよね、ごめんなさい

で、無事に真紀さんを取り戻して、覇気のない「トリオ」から「カルテット」に戻ったメンバーは、真紀の大胆な提案により大きなホールで演奏するという夢を叶えることにするのですが・・・

日夜練習にあけくれるメンバー宛に届いた、一通の匿名の手紙。


はじめまして。私は去年の冬、カルテットドーナツホールの演奏を聴いたものです。
率直に申し上げ、ひどいステージだと思いました。
バランスがとれてない。
ボーイングがあってない。
選曲に一貫性がない。
というよりひと言で言って、みなさんには奏者としての才能がないと思いました。
世の中に優れた音楽が生まれる過程で出来た余計なもの。
みなさんの音楽は煙突から出た煙のようなものです。
価値もない。
意味もない。
必要ない。
記憶にも残らない。
私は不思議に思いました。
この人たち煙のくせに、なんのためにやってるんだろう?
早く辞めてしまえばいいのに。
私は五年前に奏者をやめました。
自分が煙であることにいち早く気づいたからです。
自分のしていることの愚かさに気づき、すっぱりとやめました。
正しい選択でした。
本日またお店を訪ねたのは、みなさんに直接お聞きしたかったからです。
どうしてやめないんですか?
煙の分際で続けることにいったい何の意味があるんだろう。
この疑問はこの一年間ずっと私の頭から離れません。
教えてください。
価値はあると思いますか?
意味はあると思いますか?
将来があると思いますか?
なぜ続けるんですか?
やぜやめないんですか?
なぜ・・。教えてください、
お願いします



痛ましい手紙だな・・。
正論をふりかざし人を傷つけるようなことをズバズバ言う理由は、これを書いた彼女自身が深く傷ついてきたからです。

「才能のない」カルテットドーナツホールの四人は、笑顔で会場に向かい、満員の聴衆を前に、大きなホールで演奏を開始するのでした。

「疑惑の美人バイオリニスト」「嘘つき魔法少女」のすずめちゃん、偉大な親の七光りの別府さん。そんなロクでもないメンバーを生で見てやろうという野次馬根性だけで聴きにきた人々はすぐに席を立ち、どんどん人は少なくなっていきます。

空き缶がステージに投げ込まれます。

でも拍手してくれる人も決して少なくはなかった。
届く人にはちゃんと届いたのです。・・・

と、単なる感動物語で終わらないのが「カルテット」ですよね〜。

真紀は果たして義父の死にかかわっているのか

という最大の謎は謎のままに終わりました。
コンサートの最初の演目に、「死と乙女」という不穏な題名の曲を選んだのは真紀でした。

「真紀さんのこと疑ってきた人は、別の意味にとりそう・・・なんでこの曲にしたの?」

選曲の理由を真紀に聞くすずめは、明らかに何かを含んだ顔をしています。

「こぼれたのかな・・・・内緒ね」


そう答えた瞬間の真紀の表情に、ヒヤリ、ゾクリとしました。

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美しい。墓まで秘密を持っていく大人の顔。

ひょっとしたら真紀は、義父に薬を盛ったのかもしれない。
なんらかの関与はしたのだろうと私には思えました。

でもすずめは決して問い詰めないし、咎めもしない。
薄明るい、真っ白ではないグレーの幸せを内包して、カルテットはこれからも続いていく。
主題歌の通り、白黒はつけない。
真紀の秘密も、全員が片思いのこの関係すらもどこまでも宙ぶらりんのまま、この「ドラマ」は終わりました。

まあ、本当になんちゅうものを観てしまったんだろうね!

唐揚げに添えたパセリがぞんざいに扱われたことに抗議する、お理屈タイムが見れたのも良かった。ふふふ。

カルテット_10_6.jpg
この子たち、こう言ってるよね。「ここにいるよ〜」

そう、この子たちはここにいる。
パセリがないと寂しい。
色どりだけじゃなくてね。
ちゃんと気づいて、いてくれることに感謝なのだ!どんな人にも!自分自身にも!

センキューパセリ!!

posted by KIKI歌野 at 23:08| Comment(0) | ドラマ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月19日

1月ドラマあれこれ 嘘の戦争・下剋上受験・A LIFE・東京タラレバ娘

2017年1月期のドラマもそろそろ終わりに近づきました。
最後までおつきあいした(またはする予定の)ドラマはいくつかあるので、感想というほどのものでもない雑感をたらたら書かせていただきます。
ちょっと毒舌かもですが、あくまでも個人による勝手な感想なので、もしたまたま目にしちゃって不快な思いをなさった方がいたらすみません。すみやかにブラウザの「戻る」ボタンを押してくださいまし。あと普通にネタバレしてると思います。


「嘘の戦争」
とにかく草g剛の熱演が光っていたドラマ、という印象でした。
特に彼のファンというわけではないし、出演映画やドラマを全部見たわけでもない私でも、彼が主演ならある一定のクオリティを期待できるかも、という信頼感をなんとなく持っているのですが、今回の「嘘の戦争」に関しては決して傑出した作品ではないと思います。

脚本が雑で安っぽい。
詐欺師のドラマなのに頭脳合戦になってない。
あと大根が混ざってて辛い。
強大な敵のはずの二科家の演技になんでか笑えちゃう。(長男役のヤスケンさんは素晴らしいですけども)

ただただ草g剛の演技の熱量がドラマの質を底上げしているように見えました。
8話と9話は特に圧巻で、重要な証拠を隠しもったまま長年黙していた守さんと対峙するシーンで草g剛に釘付けになった視聴者、何万といたのではないでしょうか?
顔の表情だけであそこまで雄弁に語れるなんて! 憑依か!

浩一.jpg
恩人に裏切られたショックと悲憤を押し殺してるところ

だからこそとびきり優れた脚本でやらせてあげたいと、一視聴者として思ってしまうのです。
大人の事情は複雑だけども、これからも彼の演技を見続けたい。

ちなみに最終話の冒頭、浩一が潜んでいた可愛い絵のトンネルは私の会社と目と鼻の先です。たった30秒のシーンなのにスタッフ20人以上いました。テレビ番組の制作って大変だなァ。


「下剋上受験」
このドラマが始まった当初は、つまづきながらも前に進んでいくお父さんと佳織(この名前たまに「住職」と読み間違えるよ)の快進撃を追うやつだと思ってましたが、回を追うごとに「こちとらイライラしたくてテレビの前に座ってるわけじゃねえや」とボヤきたくなるほどのグダグダ迷走が激しくなり、ドラマとしては失敗としか思えないけれど、最終回はなかなかよかったです。

「よくわかった」
「なにがわかったんだ?」
「何がわかっていなかったのか」

最終話まで観たからこそ佳織のこのセリフが沁みわたりました。
これで胸のつかえもおりた、と思うことで10週にわたる私の忍耐へのご褒美としたいドラマでした。ありがとう。
あー深キョン幾つになってもかわええなあ。「下妻物語」の頃よりさらに綺麗になったような?

shimotsuma_story.jpg
日本映画史上に残る名作。もう一度見たくなってきた。


「A LIF(V)E 〜愛しき人〜」
私にとっては、松ケンと浅野忠信を見るためのドラマでした(あごめん、まだ終わってない)。
松山ケンイチは、私のなかでは鈴木亮平と勝手に双璧を成しているのですが(長身・30代前半・カメレオン俳優)、このドラマでの演技もさすがという他なく、凡庸なセリフを別物にしてしまう名人芸に胸がすく思いです。
「カルテット」ファンがこんな発言するのアウトかもしれませんが、もし家森さん役を松ケンがやったらどうかな、別府さん役ならどうだろうとつい夢想してしまうほどです。
あ、そうだ! ハセヒロが家森さんで、松ケンが別府さんってのはどうだ! ぐは! 
あっごめんなさい、高橋さんも松田さんも最高だよ! 
松ケンが坂元脚本のセリフをどうこなすのか見たいあまりの妄想だから勘弁して!

浅野忠信演じる壮大(まさお)の劣等感の暴走も見どころですが、主役の座を奪う勢いなので、これに対抗するためにはヒーローは思い切って変人設定とかにしたほうがよかったかも。
オペにしか興味ないオペオタク。
病院の権力争いなんかどこ吹く風。
普段はボソボソもごもご喋るなんだか冴えない中年男なのに、オペ室にいったん足を踏み入れれば絶対王者の風格が周囲を圧し、鋭い顔貌のイケメンとなってナース総勢腰砕け・・・それじゃコメディか。只野係長か。

あ、そうそう木村文乃!
好感度の高い役どころでよかった。「神の舌」ではいろんな意味で気の毒すぎたので。


「東京タラレバ娘」
やっぱり榮倉奈々妊娠してたかー。
どんどんふっくらしちゃってたもんなぁ。「最近太ったなーとは思ってんだ」なんてセリフまで言わされるほど。

正直すごく面白いというわけではなくて、ながら見しかしてないドラマでしたが、最終回を目前にして小雪が不倫相手を切った場面はうまいなーと感心しました。小雪と二人目の子供が産まれたばかりの丸山の会話が切なかった。

「無事に生まれてくれて、安心した」
「おめでとう」
「あ・・いや・・ありがとう」
「男の子? 女の子?」
「男の子」
「そっか・・可愛い?」
「うん・・正直1人目のときは実感わかなかったんだけど、なんかちょっと感動しちゃって・・」
「・・そっか」

小雪への罪悪感と愛情、父親としての自覚がまぜこぜになった丸山の表情。
可愛くて優しくて無神経なその男を見つめる小雪の「・・そっか」だけで、ああ、終わりにするんだなということが伝わってきて胸を打たれました。大島優子、この役は結構いいなあ。

それに対して、株をちょっと下げてるのが坂口健太郎かも。
演技が悪いのか、そもそものキャラ設定がブレブレなせいなのか、鈴木亮平の存在感が大きすぎて当て馬ポジにおさまりきらないせいなのか、どうにもこうにも魅力に欠けるKEYです。
九話のラストで泣き演技見せましたけど、「虚勢はってたんですねー。めめしかったんですねー」で以上です。ネットでも「早坂さんにしとけ! 早坂さん以外ないだろ!」の合唱ですし、私も早坂さんにすべきだと思いはするけれど、結構どうでもよかった。ごめん。


深夜枠では「増山超能力師事務所」とか「真昼の悪魔」とか見てましたが、感想を書く元気が尽きたので、このあたりで失礼します。

posted by KIKI歌野 at 16:51| Comment(0) | ドラマ感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする